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SSATエレメンタリーレベル徹底ガイド(小3・小4対象)

インターナショナルスクールを目指すお子様にとって、SSAT(Secondary School Admission Test)は重要な入学試験の一つです。ここでは、特に小学校3年生および4年生向けのSSATエレメンタリーレベル(Elementary Level)について、徹底解説いたします。

SSATとは?

SSAT(Secondary School Admission Test)は、英語圏の私立中学・高校への入学を希望する生徒を対象とした共通試験です。アメリカをはじめ、カナダや日本を含む世界中のインターナショナルスクールで入試資料として利用されています。

現在の学年試験レベル
小学3年〜4年Elementary Level (エレメンタリーレベル)
小学5年〜中学1年Middle Level (ミドルレベル)
中学2年〜高校2年Upper Level (アッパーレベル)

関連ブログ:SSAT Test とは?効果的な対策方法!

セクション構成

SSATエレメンタリーレベルは、以下の5つのセクションで構成されています:

セクション設問数時間スコアに含まれるか
Quantitative(数学)30問30分含まれる
Verbal(語彙)30問20分含まれる
Break (休憩)15分
Reading(読解)28問30分含まれる
Writing Sample(作文)1問15分含まれない(参考用)
Experimental(試験開発用)約15-17問15分含まれない
合計104-106分2時間5分
Part 1: Quantitative(数学)

このセクションでは、小学3〜4年生レベルの基本的な算数の理解力と計算力が試されます。
※ 計算機の使用は禁止です。
出題範囲
足し算、引き算、かけ算、わり算
位の値(Place Value)
数の大小比較
分数の基本
図形と属性(角・辺・面など)
長さ、重さ、時間などの単位
グラフの読み取り

問題例
ree
回答:D

ree
回答:C

Part 2: Verbal(語彙)

このセクションでは、語彙力と語の関係性を理解する力を測ります。類義語とアナロジー(類推)問題が出題されます。


類義語(シノニム)とは、ある単語と同じ、またはほぼ同じ意味を持つ言葉のことです。アナロジーとは、あるものが別のものと似ている関係にあることを示す表現です。アナロジーの主なカテゴリー例:
反対語(Opposites / Antonyms)
同義語(Synonyms)
特徴(Characteristic)
部分と全体(Part to Whole)
用途(Uses)
使用者(Users)
カテゴリー(Category)
生産物と生産者(Product to Producer)
程度の違い(Degree)
同音異義語(Homonyms)


問題例
類義語(Synonyms)
ree

回答:C
アナロジー(Analogies)
ree

回答:D(同音異義語)

Part 3: Break (休憩)

生徒には15分間の休憩時間が与えられます。

Part 4: Reading(読解)

6〜7つの短い文章(伝記、詩、フィクション、ノンフィクションなど)が出題され、それぞれに4〜6問の選択式問題がついています。内容の理解だけでなく、主題の把握、語彙の意味の理解、直訳と比喩の区別、推論や評価的な読み取りも求められます。


問題例
ree



ree

回答:D
ree

回答:E

Part 5: Writing Sample(作文)

ライティングサンプルでは、生徒が絵を見て、その内容に基づいた物語を文章で表現します。SSATでは、絵を見て「何が起こっているか」を説明し、はじまり・中盤・終わりのあるストーリーを書くことが求められます。採点はされませんが、志望校が作文力や創造性を判断する資料となります。


問題例
ree

Look at the picture and tell a story about what happened. Make sure your story includes a beginning, a middle, and an end.

Part 6: Experimental(試験開発用)

実験セクション(Experimental Section)は、将来のSSAT出題に向けて問題の質や信頼性、安全性、妥当性を確認するための試験です。内容は語彙・読解・数学のミックスですが、採点には含まれません

スコアについて

スコア形式

セクション含まれるかスコア範囲
Quantitative(数学)含まれる300〜600点
Verbal(語彙)含まれる300〜600点
Reading(読解)含まれる300〜600点
Writing(作文)含まれない
Experimental(開発用)含まれない
  • 上記3セクションの合計スコア範囲は 900〜1800点
  • 平均スコアは 1350点(各セクション平均450点)
  • 正解1問につき1点が加算され、誤答や無回答には加点・減点はなし
  • 推測(Guessing)によるペナルティはありません

SSATではパーセンタイルスコアを使用しており、これは同じ試験・学年を受けた受験者の中での相対的な順位(1〜99)を示す非常に重要な評価指標です。たとえば、パーセンタイル50は「全体のちょうど真ん中」、75であれば「上位25%」に入っていることを意味します。インターナショナルスクール側もこのスコアを参考にして、受験生の学力水準を比較・判断します。

スコア発表:試験実施から約2週間後に、保護者と出願校の双方に同日通知されます。

入学受験にSSATを使う国内学校

SSATは、日本国内の一部インターナショナルスクールでも、海外からの編入や補足資料として提出が認められることがあります。

例:ASIJ(The American School in Japan)、St. Mary’s International School

※ SSATのほかに、MAPテストやSATなど他の標準化テストを提出できる場合もありますので、必ず各校の最新の出願要項をご確認ください。

試験料金(2025年現在)

日本からの受験(国際料金)

  • $229(紙ベース試験)
  • フレックス試験:フレックス試験とは、公式のテスト日(Standard Test Dates)以外の日程で個別に受験できる方式です。主に教育コンサルタントや一部のテストセンターを通じて申し込みます。

北米地域(参考)

  • 通常・学校フレックス:$112
  • 教育コンサルタントによるフレックス:$172

※クレジットカード支払いには一部手数料がかかることがあります。

EGCISではSSAT対策もサポートしています

EGCIS(エグシス)では、インターナショナルスクール受験専門の指導経験を活かし、SSAT対策にも対応しています。語彙・読解・数学の基礎から応用、ライティングサンプルの書き方まで、お子様のレベルや志望校に合わせたカスタマイズ指導が可能です。

国内外のインター校受験・ボーディングスクール進学を目指すご家庭にも、多くの実績があります。

無料SSAT公式スタディガイド

📘 2023年版 SSAT小3向けスタディガイドはこちら

📘 2023年版 SSAT小4向けスタディガイドはこちら

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