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国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラム(DP)完全ガイド

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IB(国際バカロレア)とは?

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IB(国際バカロレア:International Baccalaureate)は、1968年にスイスで設立された国際的な教育プログラムです。世界中の大学進学やグローバル社会での活躍に必要なスキルを育てることを目的に、探究的学習・多角的視点・批判的思考を重視したカリキュラムが設計されています。

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  1. 国際バカロレア(IB)とは何か?

IBDPとは?

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国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP, IB Diploma Programme)は、16〜19歳を対象とした2年間の大学進学準備プログラムです。このプログラムを修了し、所定の成績を収めることで、国際的に認められる大学入学資格(IB資格)を取得できます。

  • 期間: 通常、高校2年〜3年生の2年間(DP1・DP2)
  • 対象年齢: 16歳〜19歳
  • 評価方式: 外部試験(IB本部)+内部評価(IA)+論文(EE)+プレゼンなど

授業は基本的に英語・フランス語・スペイン語のいずれかで行われますが、2016年からは日本でも、文部科学省の支援のもと一部の科目を日本語で履修できる「Dual Language DP(日本語DP)」の導入が進められています。これにより、英語に不安のある生徒もIBの学びに取り組みやすくなっています。

IBDPは、世界中の大学で高く評価されており、100カ国以上・4,500以上の大学が入学資格として認定しています。さらに、IB資格を持つことで入学後の単位認定、在学期間の短縮、奨学金の対象となる場合もあります。

日本国内では、DP認定校が71校、候補校が7校(2024年時点)と年々増加しており、国際教育への関心の高まりとともにIBの存在感はさらに広がっています。

IBDPのカリキュラム構成

IBDPは以下のような「6教科グループ」+「3つのコア要素」で構成されています:

1. 6つの教科グループ(Group 1〜6)

IBDPは、2年間にわたり6つの教科グループから各1科目ずつを選び学ぶ、大学進学準備プログラムです。ただし、「芸術」(グループ6)は他のグループからの科目に代えることも可能となっています。

履修レベルは「上級レベル(HL)」と「標準レベル(SL)」に分かれており、通常は3〜4科目をHL(各240時間)、残りをSL(各150時間)で学習します。HLではより専門的で深い内容に取り組むことができ、大学進学に向けての準備にも適しています。

グループ内容
Group 1言語と文学Studies in Language and Literature日本語A、英語Aなど
Group 2言語習得Language Acquisition英語B、フランス語B、日本語Bなど
Group 3個人と社会Individuals and Societies地理、歴史、経済、ビジネスと経営、情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、デジタル社会、心理学、社会・文化人類学、グローバル政治、世界の宗教(SLのみ)、環境システムと社会(※)
Group 4理科Sciences生物、化学、物理、コンピュータ科学、デザインテクノロジー、スポーツ・エクササイズ・健康科学、環境システムと社会(※)
Group 5数学Mathematics数学:解析とアプローチ、数学:応用と解釈
Group 6芸術The Arts(もしくは他のグループから1科目選択)音楽、美術、ダンス、フィルム、演劇、文学と演劇(SLのみ)(※)

「文学と演劇」や「環境システムと社会」など、一部の科目は複数グループにまたがる“横断科目”として選択可能で、生徒の興味や進路に合わせた柔軟な履修が可能です。

ただし、提供される科目や履修ルールは学校によって異なるため、希望する科目がある場合は各校のカリキュラムを事前に確認することが大切です。

2. コア要素(Core)

IBディプロマ・プログラムでは、6つの教科に加えて、すべての生徒が履修する3つの必修コア要素(Core Components)があります。これはIBの学びの中心であり、知的探究心・主体性・社会性をバランスよく育むために設計されています。

コア要素内容
TOK(Theory of Knowledge/知の理論)「私たちはどうやって知るのか?」「知識とは何か?」をテーマに、論理的・哲学的に多角的に考察します。評価はエッセイ(約1,600語)とプレゼンテーションで行われ、クリティカルシンキングを重視します。
EE(Extended Essay/課題論文)自分の興味ある分野について独自に研究し、約4,000語の論文にまとめます。大学での論文執筆の準備としても非常に実践的で、探究力や表現力が求められます。
CAS(Creativity, Activity, Service)芸術活動(Creativity)、運動や健康活動(Activity)、奉仕活動(Service)を通じて、学びを教室の外へ広げ、自己理解や社会貢献の意識を育てる非アカデミックな必修要素です。記録と振り返りを継続的に行いながら取り組みます。

この3つのコアは、IBの理念である“全人教育(Whole-Person Education)”を実現する柱であり、学力だけでなく「どう学び、どう生きるか」を考える力を育てます。

IB成績の点数配分と合格要件

項目配点
各教科(6科目)各7点 ×6 = 最大42点
TOK + EE最大3点
CAS合格条件(点数なし)
合計45点満点

合格に必要な条件

IBディプロマを取得するには、以下すべての条件を満たす必要があります:

  • 総合点:24点以上(45点中)
  • 各科目で最低「2点以下」の科目が3つ以上あってはならない
  • TOKやEEでE評価を受けてはいけない(Eは不合格扱い)
  • CAS要件を満たしていること(活動ログの記録と反省が必要)

CASの扱いに注意!

CAS(Creativity, Activity, Service)は点数化されませんが、実施状況は厳しく審査されます。記録が不十分だったり、振り返りが提出されなかった場合はディプロマ全体が不合格になることもあります。アカデミックな成績と同じくらい、継続的な取り組みが求められるのがIBの特徴です。

日本語DP (Dual Language Diploma Program: DLDP)

日本語DP(デュアルランゲージ・ディプロマ・プログラム、DLDP)は、国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラム(DP)の一部科目を日本語で履修・評価できる制度です。文部科学省と国際バカロレア機構(IBO)が連携し、2016年から日本国内で導入が進められています。

このプログラムでは、DPの6教科グループのうち、以下の科目が日本語で提供されています:

  • グループ1(言語と文学):「言語A:文学」「言語A:言語と文学」
  • グループ3(個人と社会):「地理」「歴史」「経済」
  • グループ4(理科):「生物」「化学」「物理」
  • グループ5(数学):「数学:解析とアプローチ」「数学:応用と解釈」
  • グループ6(芸術):「音楽」「美術」

また、DPのコア要素である「知の理論(TOK)」「課題論文(EE)」「創造性・活動・奉仕(CAS)」も日本語で履修可能です。

ただし、DLDPを履修する場合でも、6科目中少なくとも2科目(通常はグループ2の外国語科目ともう1科目)は英語、フランス語、またはスペイン語で履修する必要があります。

大学入試におけるIB DPの活用

このIBDP資格は、世界中の多くの大学で入学要件として認められており、特に英語圏の大学では高い評価を受けています。また、日本国内の大学でも、IB DPの成績を活用した入試制度が増加しています。

主な日本の大学とIBスコアの目安

  • 東京大学(PEAKプログラム):IBの総合点が40点以上(6科目総合で38点以上且つTOKとEEの総合点が2以上であること) が求められています。
  • 早稲田大学:学部によって異なりますが、例えば国際教養学部(SILS)では、合格者の平均スコアは42点中37.2点と報告されています。
  • 慶應義塾大学(PEARLプログラム): 平均37点前後(公式な基準は非公開だが、合格者の傾向より)

これらの大学では、IBスコアだけでなく、エッセイ、面接、課外活動などを含む総合的な評価が行われます。

日本国内のIB DP認定校

日本国内でIB DP(国際バカロレア・ディプロマプログラム)を履修するには、国際バカロレア機構(IBO)から認定を受けた学校(IB認定校)に通う必要があります。

2024年12月31日時点、日本にはDP認定校が71校、候補校が7校あります。たとえば、以下のような学校がIB DPを提供しています:

  • セント・メリーズ・インターナショナルスクール(東京)
  • 清泉インターナショナルスクール(東京)
  • サンモール・インターナショナルスクール(神奈川)
  • 横浜インターナショナルスクール(神奈川)
  • アオバジャパン・インターナショナルスクール(東京)など

全国にあるIB DP認定校の最新情報については、下記ブログよりご確認いただけます:

【最新版】日本国内のIB(国際バカロレア)認定校一覧

IB DP(国際バカロレア・ディプロマプログラム)に挑戦するなら、EGCISが全力でサポートします!

IB DPは、「学びを超えて、生きる力を育む」ことを目的とした、世界的に認められた教育プログラムです。確かにその難易度は高いものの、身につく思考力・表現力・自己管理力は非常に大きく、国内外を問わず、大学進学や将来のキャリアに向けた確かな土台となります。

EGCISでは、IB校入学を目指す方や、DP履修中の生徒に向けて、以下のような包括的サポートをご提供しています:

  • IB校受験に向けた英語・算数・面接対策
  • DP科目(英語A、数学、経済、ESSなど)の個別指導
  • EE(課題論文)・IA(内部評価)・TOK(知の理論)の構成・執筆サポート
  • 海外大学進学に向けた出願準備・出願エッセイの指導
  • 保護者様向けの進路相談や学校選びのサポート

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